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■日本アイアイ・ファンド代表 島泰三(しまたいぞう)プロフィール

1946年山口県下関生まれ。東京大学理学部人類学教室卒業。理学博士。マダガスカル国第5等勲位「シュバリエ」。論文、著書多数。
房総自然博物館長、雑誌「にほんざる」編集長、日本野生生物研究センター主任研究員、天然記念物ニホンザルの生息地保護管理調査主任調査員(高宕山、臥牛山)などを歴任。
1984年アイアイの世界初の撮影に参加。以来アイアイの研究を行う。1990年より2001年まで国際協力事業団派遣専門家としてマダガスカル国高等教育省チンバザザ動植物園へ3回、延べ6年3ヶ月間派遣。
2002年1月25日、日本アイアイ・ファンド設立、同代表に。2002年8月30日マダガスカルアイアイ・ファンド名誉会長。


【アイアイ・ファンド宣言】

ふたたび世界が戦争と悪意の影に覆われる時、マダガスカルでアイアイの森を守ろうと言えば、時勢を考えない暇人のたわごとだと笑われるかもしれない。しかし、ほんとうにそうだろうか?

私たちは、地球を循環する大気を呼吸し、水を飲んで生きている。それでも私たちは、世界の人々と生き物たちを同じ船に乗るかけがえのない仲間とは感じられないだろうか? その仲間たちの苦境を感じとる心を持っていないだろうか? そんなことはない。

2001年に日本にやってきたアイアイたちは、マダガスカルの森がどれほど危機に瀕しているかを訴えるメッセンジャーだった。そこでは、年々15〜30万ヘクタールの森林が焼き払われ続けており、このままでは35年以内にすべての森林が消滅する(東京23区5万9千ヘクタール)。それは世界のサルたちの半分に近い特別な原猿たちや世界のカメレオンの過半数が、世界のバオバブの大半や特別な生き物たちの長い、長いリストのすべてが失われることを意味している。その上、残された焦土に人々の限りない貧困が続くこともまた意味している。

そこには多くの困難な問題があり、私たちはその問題のすべてを一挙に解決する妙薬があるとは思ってはいない。しかし、私たちはできることから始めようと思う。自分たちが手を差し伸べることによって、絶滅の瀬戸際にある森を将来の世代に残すことができると確信しているからである。

私たちは、遠い国の森を守ろうという善意によって結び合わされた、友人たちの集まりとして出発し、マダガスカル北西部のマナサムディの1万ヘクタールの森を守ることから始め、珍しい動物たちのすむ特別な自然を守ることを決意している。(*マナサムディとは、マダガスカル語で「家にお帰り」という意味)

森の仲間たちと共に生きるために、ここに、日本アイアイ・ファンドの設立を宣言する。

2002年1月25日 東京

代表 島泰三(マダガスカル国シュヴァリエ、理学博士、マダガスカルアイアイ・ファンド(MAF)名誉会長)


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